パソコンに慣れていなくても大丈夫です!
この講座ではプログラミングがどんなものかを学んでもらい、
簡単なコマンド操作(コンピューターへの指令を出すこと)から初めていきます。
普段パソコンを使わない高校生にもわかりやすく進めていきます。
もし途中で内容が分からなくなったり、質問がある場合には、
講師以外にもティーチングアシスタントのサポートも付きますので安心して参加していただけます。
また、生物学や統計学の分野でよく使用されている
「R言語」というものを使って授業を進めていきますので、
C言語などを使ったことがある高校生も初めての体験ができるかもしれません。
目で見て触って感じたものを客観的に!視覚的に!
この講座では「2つのグループに差があるか」をテーマに、
生物の、特に植物の特徴を対象にした統計検定を行います。
一見、生物とプログラミングは関わりが薄く感じられるかもしれませんが、
実際は生物のデータについて、プログラミングを通して統計検定や図を描くことが盛んに行われています。
プログラミング を使って統計検定や図の描画ができるようになると、
データに客観性を持たせることやデータの視覚化が容易になります。
写真:講座で扱うミヤコグサ
生物のデータは、実際に植物を使って皆さんに測ってもらいますので、
ぜひ目で見て触って生きた生物の特徴やその違いを感じてください。
統計についても講座の中で解説を行いますが、
まずはコンピューターに指令を出して、動作をさせることを目標にしますので、
数学や統計が苦手でも受講する上では特に問題ありません。
それから、統計計算の他に、「散布図」や「箱ひげ図」などの
基本的な図の描画にも挑戦してもらいます。
図を描くときには、オプションで色や形を変えるなど
データに適した、もしくは自分の好きな図を描画することができるので、
ぜひオリジナリティのある図を作ってみましょう!
専門は進化生物学で、植物の環境適応をテーマに研究をしています。
私は高校の頃から生物に興味があり、大学でも生物を専攻しました。
卒業研究のときに初めてプログラミングを使った統計検定を体験し、
生物の分野でもプログラミングの知識が必要なんだと驚きました。
大学院ではさらにプログラミングの知識が必要となり、
自力で勉強して苦労した経験があります...。
生物とプログラミングが結びつかない高校生もいるかと思いますが
生きた植物のデータを使ってプログラミングを体験し、
皆さんが何か新しい発見や広い視野を持つことを期待しています。